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はじめに

染色には、大きく分けると4種類の技法があります。
糸の状態で染める『糸染め』、生地にしてから染める『生地染め』、生地を製品にしてから染める『製品染め』、生地に柄を染める『プリント』の4つです。
弊社の提供技術・設備に関してご説明いたします。

1.糸染め

先染めとも呼ばれ、染めた糸を使って生地を織る時に利用されます。
『糸染め』には、綛(かせ)染色とチーズ染色の2種類がありますが、弊社では噴射染色機を用いた綛染色を主に行っております。

噴射染色機の特徴

噴射染色機は綛染色機とも呼ばれ、糸を綛の状態で染める染色機となります。
パイプの穴から染液を噴射させながら、つるした綛を回転させて染色します。噴射された染液が糸を伝わって染色染色槽へ流れ落ち、この染液が糸をつたっていく間に糸が染色されていくという仕組みとなり、綛糸が移動し位置が変わるようになっているため、染めムラが生じずらい点が特徴です。小ロットの機械から大ロットまでとり揃えております。

糸染めで染めている主な素材

アクリル・ウール・綿・レーヨン・ポリエステルなど

2.生地染め

後染めとも呼ばれ生地にしてから染める方法です。
後染めは生地になってから染色を行うため、先染めに比べて在庫リスクが低く、小ロットで生産が可能で、カラー展開がしやすく状況に合わせて対応が可能です。
弊社では、ウインス染色機を使って、主に寝装、インテリア、水廻り、アパレル向け等のパイル織物生地を染色しております。

ウインス染色機の特徴

ウインス染色機は生地を染色する専用の染色機となります。
染色する生地の反末どうしを縫い合わせ、循環移動させながら染色するので、生地にかかる張力が比較的小さく、風合いが良好に保たれたまま染色できます。
弊社では小ロットに対応できる設備を有しております。

生地染めで染めている主なもの

綿・レーヨン・ウール・アクリル・ポリエステルなど

3.製品染め

製品染めは後染めに分類され、ピース染めとも呼ばれます。製品の状態で染め上げる方法のため、小ロット生産に適しています。弊社では、パドル染色機を用いて主にバスマットなど水廻りの製品を染色しております。

パドル染色機の特徴

パドル染色機は製品染め専用の染色機となります。
ドラムを横向きにしたようなパドル染色機に、染色する布地、製品を入れて、染液と一緒に回転させて染める方法です。一般的にアクリルセーターや、靴下を染色する際に用いられる染色機です。
ゆっくり優しく染め上げる染色方法で、しっかり時間をかけ、適宜温度やpH管理が必要など経験豊富な職人の知恵が必要となります。

製品染めで染めている主な素材

バスマットなどの水回りの日用品

4.捺染(プリント染め)

プリントにはローラー染色機、スクリーン染色機、インクジェットプリンターなどありますが、弊社ではパイル織物に適したローラー捺染機を採用しております。日本でも数少ないプリント機です。エコファーといわれる毛皮の代わりになる生地にアニマル柄などのプリントを施しております。

ローラー捺染機の特徴

ローラー捺染機(なせんき)とは、彫刻された銅製ロールに染料をつけてプリントする染色機となります。
1本約50kgの銅製ロールを必要な色数の分を設置し、柄がずれないようにロール・ドクターブレードの位置の微調整を行い、糊と染料を調合した捺染糊をカラーバックに入れて染色を行います。
ローラーが回転する時に、捺染糊が彫刻ロールの表面に運び出され、彫刻ロールがドクターブレードの刃先を通過する時に彫刻表面の捺染糊をこそぎ落とすことで染色される仕組みとなります。
50年間も活躍する古い機械ですが、ローラー捺染機は高野口の『パイル織物』に適したプリント機です。
熟練の技術が必要な染色技法になります。

捺染で染めている主な素材

フェイクファーなどの生地製品

設備一覧

スクロールできます
設備台数
ローラー捺染機1台
連続スチーマー1台
ウインス染色機8台 (生地染め染色機)
パドル染色機4台 (製品染め染色機)
噴射染色機9台 (かせ染色機)
サクション乾燥機2台
タンブラー乾燥機3台
脱水機6台
連続ソーピング機1台
ワインダー3台